第1回非行・犯罪カンファレンスを開催しました
新年度を迎え、新たな環境や人との出会いの時期となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは、NCWDC主催により2025/3/1に行なったイベント『第一回 非行・犯罪カンファレンス「性犯罪とアタッチメント」』についてのご報告です。
まず前半では、「性犯罪とアタッチメント」を主題として、工藤晋平先生(名古屋大学・心理療法室ともしび)より、アタッチメントに関する理論的背景や概念、および心理臨床や支援に活かすための知見をお話いただきました。
あいだに、ティーブレイクの時間をゆったりと設け、会場の方々には温かいお飲み物とお菓子をご用意して、交流やリフレッシュのひとときをお過ごしいただきました。
後半では、押川瑠依先生(島根あさひ社会復帰促進センター)より、官民協働刑務所での実践をもとに性犯罪に関する事例提供をいただき、質疑応答や意見交換を行ないました。参加者の熱心で活発なやりとりを通して、性犯罪についての関心度が伝わってきたようです。
全体として、前半のアタッチメントの話題を踏まえて事例を検討する流れとなり、本テーマである「性犯罪とアタッチメント」についての学びと理解を深められる機会となったように思います。
今回のカンファレンスには、司法矯正保護領域のほか、教育、福祉、医療などの領域より、会場とオンラインで80名ほどのご参加がありました。ディスカッションや終了後のアンケートを通じて、多くの反響と多岐にわたるご意見・ご感想をいただきました。誠にありがとうございます。
みなさまからのお声をたいせつにしながら、当ネットワークのさらなる充実を図って参ります。引きつづき、ネットワークに関するご意見や希望することなどがありましたら、どうぞお気軽にNCWDCまでお知らせください。
これからも、みなさまとの交流を楽しみにしております。
非行・犯罪の問題に取り組む臨床家ネットワーク(NCWDC)
(文責:野口千里)